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抗がん剤の使用について思うこと

抗がん剤の使用について思うこと

私は二年前に父を病気でなくしました。父の病気は大腸癌でした。

二年と半年くらい前にいつしからか父は便のでが悪くなりまして、 近くの病院へ行きましたところ、大腸に大きな腫瘍ができており その腫瘍のつまりといいますか、できどころが悪いのか、便の出を 完全に塞いでいたのです。いわゆる腸閉塞というものですね。それで 緊急に国立病院へ行くことになりまして、あわてて病院の車で20K先に ある国立病院へ走りました。その時はとても緊張していたものです。

そして、その国立病院の先生に言われた言葉が「お父さんは大腸癌です」 目の前が真っ暗になりました。癌はどうすればいいですかと言うようなことを その時にきいたのですが、その時に先生は答えはでなかったようでした。

とりあえずその腫瘍を切除する手術が始まりました。そして人工肛門も 取り付けられるということでした。4時間くらいだったでしょうか、手術 が終わると、先生の方から「経過を見ながら、今後は抗がん剤を使用したいと思いますが ご家族でご相談なさって下さいとのことでした」 正直この時思いました。父の命は短いと。

抗がん剤を実際に使うことになりました。しかし、使用したあとの父の状態には もう目も当てられませんでした。苦しむだけなのです。食事もとれません。 先生の話によると、使わないよりは15%くらい生存率が上がるとか。 父が正常な状態に戻った時に話しました。「抗がん剤はこれから先使うの?」 と本人にききましたら、「もう苦しいからいらないよ」といったの憶えております。

その時思いました。抗がん剤って何だろうと。つかの間のぬかよろこびのような ものに思えました。結果的に亡くなりはしましたが、抗がん剤をはやい判断で停止 して本当に父は幸せだったと思っています。

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